ダイビング中に罹りやすい病気とその予防
みなさんこんにちは?
ダイビングショップレーブ新宿店のこじ?です!
天候や気温が不安定のなかではありますが、みなさん体調いかがでしょうか??
季節の変わり目等ありますので、お気をつけください?
僕も体調を崩さないように日々気を付けています!
体調に気をつけながら今年の夏も楽しんでいきましょう✨
今回のお話はスキューバダイビング中に罹りやすい病気とその予防についてです。
ダイバーの数も増えてきて、これからたくさん潜るかたもいらっしゃると思います。
より安全によりダイビングを楽しんで頂けるようにそれぞれの詳細を知っていきながらダイビングを満喫しましょう♬
是非最後までご覧ください!
スキューバダイビング中に罹りやすい病気と予防について
ダイビングは水中での活動がメインになるので、普段馴染のない病気にも注意しなくてはなりません。
ただ気を付けていれば基本罹ることはないので、今回お話する予防をチェックしてください!
窒素酔い
・原因
水中で高い分圧の窒素を吸うと、身体に影響が出る場合があります。
30mを超える水深を潜った場合や深い水深で激しく動いた場合に引き起こす可能性があります。
・症状
お酒に酔った状態になったり、意識障害が起こったりします。
典型的な症状として、精神的な高揚状態になります。
楽観的になったり、自信過剰になったりするといった傾向がみられ行動に慎重さが失われる可能性があります。
・予防
窒素酔いの症状は、浅い水深まで浮上することによって緩和されます。
これらの症状の予防のために良好な体調のみですることや、深い水深では中性浮力を保ってゆっくり活動することが大切です。

減圧症
・原因
水中で高圧の空気を呼吸、空気中の窒素が肺を通してダイバーの体内に溶け込んでいきます。
水深が深いほど、時間が長くなるほど、窒素が溶け込む量は多くなります。
浮上のスピードが速すぎると、排出されなかった窒素が体内で気泡となります。
また、浮上速度がゆっくりでも、深い水深での滞在や潜水時間が長い場合は、吸収された窒素が一定限度を超えてしまい、減圧症を発症してしまう可能性があります。
また、飛行機や登山などで高所に移動する際も注意が必要です。
ダイビングのあとに溶け込んだ余分な窒素を排出している途中で高所に移動すると、浮上スピードが早すぎるのと同じような状況になります。
・症状
減圧症の症状として、皮膚のかゆみや頭痛、関節の痛み、麻痺、心停止などがあります。
・予防
関節の痛み、麻痺を発症した場合、再圧タンクという特殊な部屋に入ることでしが治療できません。
部屋の中で再び高圧な環境をつくり、窒素を排出します。
ダイビング中の予防としては、1分で15mを目安に浮上することや6~3mで3分間の安全停止を行うことを推奨しています。
高所への移動可能な正確な時間は、ダイブコンピューター等で知ることができます。

二酸化炭素過剰症
・原因
空気消費量を少なくしようとして故意に呼吸を減らしたり、とびとびの呼吸を続けていたり、写真を撮るために呼吸を長く止めていたり、呼吸抵抗の強いレギュレーターを使用したりすると引き起こします。
・症状
息苦しさ(「エアーが足りない」と感じる)、呼吸が荒くなる(過呼吸・浅く速い呼吸)、ズキズキとした頭痛、発汗、顔のほてり、めまい、吐き気、極度の疲労感、判断力や思考力の低下、強い不安感やパニック、筋肉のけいれん、視界が狭くなる、意識喪失(ブラックアウト)などがあります。
・予防
定期的にメンテナンスされた呼吸抵抗の少ないレギュレーターを使用することや、十分に肺の換気をすることが重要です。
ダイビングに慣れるまでは、水中での呼吸は「吐くこと」を意識していくことが大切です。
酸素中毒
ダイビングにおける「酸素中毒」は、許容範囲を超えた高分圧の酸素を呼吸し続けることによって引き起こされる、中枢神経系や肺への障害です。
特にレクリエーションダイビングにおいて、通常の空気よりも酸素濃度が高い「ナイトロックス(エンリッチド・エア)」を使用する際に、最も注意すべき致命的なリスクの一つです。
・原因
通常のダイビングでは酸素中毒になる可能性はとても低いですが、通常の空気で70m以深の深い水深まで潜った場合や、酸素分圧が高いナイトロックスを使用した際に起こります。
「酸素分圧(PO2)の限界を超えた大深度への潜水」によって引き起こされます。
高い酸素分圧への曝露: 呼吸するガスの酸素分圧が一定の限界(レクリエーションでは通常1.4気圧、最大でも1.6気圧)を超えた状態で潜ることで発生します。
最大潜水深度(MOD)の超過: ナイトロックスを使用しているにもかかわらず、そのガスにおける制限水深を超えて深く潜ってしまうことが最大の原因です。
二酸化炭素の蓄積: 激しい運動や息こらえ(スキップ呼吸)などで体内に二酸化炭素が溜まると、脳への血流が増加し、酸素中毒をより早く発症しやすくなります。
・症状
急性の中枢神経系酸素中毒の警告症状は、英語の頭文字をとって「VENTID(ベンティッド)」としてよく知られています。
V (Visual - 視覚異常): 視野が極端に狭くなる(トンネルビジョン)、目の前がぼやける。
E (Ears - 聴覚異常): 耳鳴りがする、音が遠く聞こえる。
N (Nausea - 吐き気): 胃のむかつき、嘔吐感。
T (Twitching - 筋肉のけいれん): 特に顔面や唇の筋肉がピクピクと引きつる。
I (Irritability - 感情の変化): 理由のない不安感、イライラ、気分の不快感。
D (Dizziness - めまい): ふらつき、方向感覚の喪失。
最も危険な症状(全身けいれん発作)
上記の警告症状が現れた直後、あるいは全く前兆がないまま突然、全身の激しいけいれん(コンバルジョン)を起こすことがあります。水中でこれがおきると、口からレギュレーターが外れてしまい、確実な溺死に直結します。
・処置(もし症状が出たらどうするか?)
警告症状(VENTID)を感じた場合:すぐにバディに知らせ、直ちに水深を浅くする(少し浮上する)。水深を上げて酸素分圧を下げることで、症状は速やかに消退します。ダイビングは直ちに中止してください。
水中で全身けいれんが起きてしまった場合(バディの対応):レギュレーターを保持させる: 溺水から守るため、要救助者の口にレギュレーターを保持させます(ただし、無理に口の中へ押し込まない)。
けいれん中は絶対に浮上させない:けいれん中は息を止めている状態(声門が閉じている)のため、そのまま水面へ引き上げると肺が破裂し、動脈ガス塞栓症を引き起こします。けいれんが収まるまで、その水深で待機します。
収束後に浮上: けいれんが収まったら、正常な呼吸を確認(または気道を確保)しつつ、速やかに水面へ引き上げます。
陸上での処置:浮力確保の上で器材を外し、直ちに救急車を手配します。呼吸がない場合はすぐにCPR(心肺蘇生)を開始します。
・予防
オーシャンダイバーの最大水深は18mなので、酸素中毒に罹ることはまずありません。
ですが、ナイトロックスを使用する場合にはリスクが高くなるので、SDCのナイトロックスの講習を受講して知識を習得してから使用するようにしましょう。
酸素中毒は、器材の正しい操作と潜水計画の厳守で完全に防ぐことができます。
最大潜水深度(MOD)の絶対厳守:ナイトロックスを使用する際は、必ず自身でガスアナライザー(酸素濃度計)を使ってシリンダー内の酸素濃度を測定し、酸素分圧が1.4気圧に達する深度(MOD)を計算して、その限界を絶対に超えないようにします。
ダイブコンピューターの適切な設定:使用するガスの酸素濃度(FO2)をダイブコンピューターに正確に入力し、アラーム(警告音)が鳴った場合は即座に従います。
二酸化炭素の蓄積を防ぐ:流れの強い場所での激しい運動を避け、常に「ゆっくり深く呼吸する」ことを心がけます。
体調を整える:疲労、睡眠不足、風邪薬などの服用は酸素中毒のリスクを高める可能性があるため、万全の体調で潜ることが重要です。
肺の過膨張障害
水中で吸った空気を吐かずに浮上すると、肺の体積が膨張して肺が破損したり、空気を血管内に押し込んでしまう場合があります。
血管内の空気が押し込まれ、血液の流れを妨げることを空気塞栓症(エアーエンボリズム)と言います。
さらに膨張すると、肺が破れて空気が体内に漏れ出してしますこともあります。
息こらえ(最も多い原因):パニックや器材トラブルなどで息を止めたまま水面へ急浮上してしまうこと。水深わずか1.2m程度の浅場から息を止めて浮上しただけでも、肺が破裂する危険があります。
急浮上:呼吸はしていても、浮上速度が速すぎて空気の排出が追いつかない場合。
気道の閉塞(空気の閉じ込め): 重い風邪、気管支喘息、喫煙による影響などで気道の一部が塞がっており、肺の一部に空気が閉じ込められてしまう(エアトラップ)こと。
・症状(空気が漏れた場所による4つの分類)
肺から漏れた空気がどこへ行くかによって、症状の重篤度が異なります。
① 動脈ガス塞栓症(AGE):最も重篤
漏れ出した空気が血管(動脈)に入り込み、脳や心臓の血管を塞いでしまう状態。
症状: 浮上直後(数分以内)に突然発症します。意識喪失、麻痺、視覚異常、けいれん、そして最悪の場合は心停止や呼吸停止に至ります。
② 気胸(ききょう)
肺と胸壁の間(胸腔)に空気が漏れ出し、その圧力で肺が押し潰されてしまう状態。
症状: 呼吸時の激しい胸の痛み、極端な息苦しさ、チアノーゼ(唇や爪が青紫になる)。
③ 縦隔気腫(じゅうかくきしゅ)
胸の中央部(心臓や気管の周囲)に空気が溜まる状態。
症状: 胸の中心部の痛み(深呼吸や飲み込む時に痛む)、息苦しさ、失神しそうになる感覚。
④ 皮下気腫(ひかきしゅ)
首の付け根や鎖骨周辺の皮膚の下に空気が溜まる状態(縦隔気腫と併発することが多い)。
症状: 首回りの腫れ、声の変化(高くなる)、皮膚を押すと「パチパチ」「雪を握ったような」感覚(捻髪音)がする。
・処置(もし発症したらどうするか?)
肺の過膨張障害(特に動脈ガス塞栓症)は一刻を争う救急事態です。
ABCの確保とCPR:意識の確認を行い、呼吸や心拍がなければ直ちに心肺蘇生法(CPR)を開始します。
100%純酸素の吸入: 呼吸がある、または蘇生した場合は、ただちに100%純酸素を吸入させます(体内の気泡を縮小させ、低酸素状態を改善する効果があります)。
水平に寝かせる:患者は水平(仰向け)に寝かせて安静に保ちます。頭を高くすると脳へ気泡が向かう危険があるため避けます。
至急の救急搬送:直ちに救急車を呼び、「ダイビング中の事故」であることを伝えます。根本的な治療には、減圧症と同様に再圧タンク(チャンバー)での高気圧酸素治療が必要です。
・予防(防ぐためには?)
ダイビングにおける最も重要なルールを守ることで、ほぼ100%予防可能です。
「絶対に息を止めない」: スキューバダイビングの最大のルールです。レギュレーターを口から外している時(緊急時など)でも、常に「アー」と声を出し続けるなどして、肺から空気を逃がし続ける(気道を開いておく)必要があります。
安全な浮上速度の厳守:浮上速度は毎分18m以内(現在では毎分9m〜10mが推奨)を守り、ダイブコンピューターの指示に従ってゆっくり浮上します。
体調不良時のダイビング中止: 風邪で胸が苦しい時、咳が出る時などは絶対に潜らないこと。また、喘息の既往歴がある場合は、専門医によるダイビングの許可が必要です。
パニックの予防:器材トラブル等でパニックにならないよう、日頃から基本的なスキル(マスククリアやレギュレーターリカバリーなど)を練習し、余裕を持ったダイビング計画を立てることが重要です。
まとめ
今回はダイビングを行う上で起こりうる病気とその予防についてお話しました。
みなさんが今後ダイビングをしていくなかで、より安全に楽しものにしていくには今回紹介した予防方法を常に怠ってはいけません。
これらをきちんと意識しておけば、みなさんのダイビングライフがより素晴らしいものになります✨✨
今回紹介した病気への予防について、大きくまとめると
①体調管理
ダイバーの体調管理は、自分のためだけでなく一緒にダイビングする人へ迷惑をかけないという点でも大切です。
ダイビング前の健康管理や、事前の体調チェックはきちんと行いましょう!
②アルコール摂取は窒素酔いや減圧症を招く
ダイビングの直前はアルコールを摂取してはいけません。
身体に悪影響を及ぼすだけでなく、減圧症や窒素酔いの症状もひどくなってしまいます。
また、ダイビング直後のアルコール摂取も減圧症にかかりやすくなるので気をつけましょう。
これらの内容はオーシャンダイバーの講習のなかでも出てくるものなので、ダイビングをするまえにインストラクターと一緒にチェックしていきましょう!

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